トリップアドバイザーは12日、「インバウンドレポート2019」を発表し、ウェブで無料公開した。同社が網羅的な形でインバウンドレポートを発表するのは初めて。
発表に先立つ11日、東京都渋谷区の同社本社で開いた会見で牧野友衛社長は、同社サービスの現況を紹介。「第三者機関の調査によれば、(世界で)オンラインで旅行情報を収集している人の中で、トリップアドバイザーを利用している人の割合は60%。また74%の旅行者が、オンラインでホテル予約をする際にトリップアドバイザーを活用している」と述べた。
レポートは、(1)はじめに(2)世界で利用されているトリップアドバイザー(3)口コミデータから読み解く、訪日客の特徴(4)世界のトリップアドバイザーユーザーに聞く、観光地としての日本(5)ツアー・体験について(6)トリップアドバイザーの活用―の各章で構成した。
レポートでは、日本の情報への海外からのアクセス状況について「2013年から18年までの年平均増加率は24%」と明記。訪日外国人旅行客の増加に伴って、トリップアドバイザーの口コミ情報などを「日本への旅行を検討している人たちが下調べでよく利用している」と分析した。
アクセスの内訳については、アジア52%、北中米21%、欧州15%、オセアニア8%、南米1%、中東1%、アフリカ1%未満と紹介。アクセス数トップ10の国と地域については、米国17.3%、中国13.6%、豪州7.6%、香港7.1%、台湾6.9%、シンガポール6.7%、韓国5.0%、タイ3.8%、英国3.7%、カナダ2.9%とした。
レポートの公開先は次の通り。https://tg.tripadvisor.jp/news/blog/inboundreport2019/
会見する牧野社長