世界一の就航国数を誇るターキッシュエアラインズ(トルコ・イスタンブール)は3月27日、日本とトルコの外交関係が今年で100周年を迎えることを記念した企画「あなたの知らないトルコ料理の世界」を、東京の羽田空港で開催した。駐日トルコ大使や同社日本支社長による記念スピーチが行われたほか、トルコ料理の本格的な調理を体験できるワークショップなども開催され、料理評論家やフリージャーナリストなど約50人が参加した。
冒頭は、駐日トルコ大使のコルクット・ギュンゲン氏が開催のスピーチを行った。「本イベントにおいて皆さまにお目にかかれたことを大変うれしく思う。国家間で友情を築くのは簡単なことではない。両国がともに歩んできた歴史が、トルコと日本の国民同士の友情の強さを物語っている」と話し、両国の友好関係を評価。「コロナ禍を乗り越えた今、全世界的に水際対策が撤廃され、国境を越えた渡航が元通りになりつつあることをうれしく思っている。われわれも両国の観光業が元に戻り、交流がさらに増加していくよう取り組みを強化している。観光は、経済的価値を生み出すだけではなく、国民間の絆を深める観点からも特に重要なツールだ。今年1年を通して、われわれはトルコの文化、歴史、ガストロノミーに関するさまざまな体験をいただけるよう企画を用意していく」と語り、今後のトルコの観光政策について説明した。
ギュンゲン駐日大使
続いて同社日本支社長のアフメット・トゥージュ氏があいさつ。同社の事業について説明した上で、「当社はただ航空路線を運航するだけでなく、歴史的にも深い関わりのある日本とトルコの友情関係の発展にも貢献している。そのためにも、日本の皆さまには正しくトルコ文化を伝えていきたいと考えている。トルコ人は食事を楽しむのが大好きで、もちろん日本の料理にも強い興味がある。このように、料理は国と国をつなぐものだ。今日は料理をただ楽しむだけではなく、料理そのものを『体験』していただけるような日にしたい」と意気込みを語った。
トゥージュ日本支社長
その後はトルコ本国から来日した2人のシェフ、アリ・アチッギャル氏とトルガー・ミレリ氏によるワークショップが開催され、トルコの人気料理である前菜の一種「エティル・ヤプラック・ドルマ(ライスとひき肉のブドウ葉包み)」の調理体験が行われた。参加者はエプロンを装着し、トルコ料理界の巨匠であるアチッギャル氏とミレリ氏からの直々の指導のもと、トルコ料理の調理を楽しんだ。
ワークショップの様子