ニトリホールディングス(HD)は8月22日、歴史的建造物を活用して2016年にオープンした小樽芸術村(北海道小樽市)に、米国のステンドグラス作品を常設展示するギャラリーを開設した。
同芸術村の似鳥美術館1階で、米宝飾店ティファニー創立者の長男でステンドグラス作家のルイス・C・ティファニーの約100年前の作品を32組展示する。
ティファニーのステンドグラスは、質感を表すために、ガラスを立体的に変形させ、何枚も重ね合わせる技法で作られる。約250平方メートルのギャラリーには、聖書の場面をテーマとした作品が並び、幻想的な空間を醸し出す。
22日に同ギャラリーで行われたオープン記念式典には、ニトリHDの白井俊之社長や地元関係者らが出席。白井社長が「小樽芸術村をオープンしてちょうど2年になるが、今年は20万人以上の方に来場いただいている。取り組みを通じ、小樽や北海道観光の活性化に貢献していきたい」とあいさつし、テープカットを行った。
同芸術村には英国の作品を集めたステンドグラス美術館もあり、作品を説明した専門家によると、技法が異なる米国と英国両方のステンドグラスを1カ所で鑑賞できるのは珍しいという。
白井社長(左から3番目)らによるテープカット