日本初のバス運転手専門の求人サイト「どらなび」を運営するリッツMC(東京都港区、中嶋美恵社長)は1月21日、日立自動車交通(東京都足立区)と連携し、バス運転手を目指す人を対象にした「見て! 乗って! 聞いて! バス営業所見学ツアー」を開催した。バス運転手を目指す人、関心がある人など、男性34人、女性2人の計36人が参加した。同社の中嶋社長は「実際に見学することで疑問や職場とのミスマッチが解消され、高い採用率につながる」と話す。
総勢36人が参加
日立自動車交通は、コミュニティバス、路線バス、スクールバス、観光バスなど、多岐にわたるバス事業を展開している。今回のツアー開催について、日立自動車交通総務人事部の伊藤裕之主任は「以前、女性だけの見学ツアーを行ったが、多くの人に入社いただけた。事前に職場を見てもらうことで、勤務や運行ルート、休暇などの不安の解消につながっている」と実施の効果を語る。
運転体験
今回のバス営業所見学ツアーでは、燃料電池バス「SORA」やリフト付きスクールバスなどバス試乗体験のほか、会社説明会、現役バス運転手との座談会、点呼場見学、アルコールチェッカー体験などが行われた。
アルコールチェッカー体験
参加者からは「さまざまな種類のバスを見て、働いた時のイメージが湧いた」「実際に運転している人の業務での体験などを聞けて良かった」「人が良く、営業所の雰囲気が和やかだった」という声が上がった。
中島社長は「ライフワークバランスを重視する応募者は増えており、実際に見てもらうことが高い確度での採用につながる。今回は参加した半数以上が、日立自動車交通に応募したいと回答した。就職に向けて求職者の背中を押せた」と述べた。同社は今後も同ツアーを開催していく予定。