全日空系の新しい格安航空会社「バニラ・エア」(現エア・アジアジャパン)は9月30日、12月20日から成田を拠点に那覇、新千歳、台北、ソウルを結ぶ4路線で順次運航を開始すると発表した。運賃は成田—新千歳が5500円、成田—那覇が7500円から。
今回発表されたのは3月29日までの冬スケジュールで、運航開始日は、那覇と台北が12月20日、新千歳が1月29日、ソウルが3月1日。4月以降の路線展開は未定だが、レジャー、観光に特化した路線を中心に展開し、今後はハワイやグアム、ミクロネシアにも就航したい考えを示した。
航空券の販売は11月1日正午から公式ウェヴサイトと同社予約センターで開始する。
運賃は通年設定の「コミコミバニラ(コミコミ)」と「シンプルバニラ(シンプル)」を基本運賃とした。両プランともレジャー、リゾート客を見込み、20キログラムまでの荷物の預け料金を無料にし、4人以上の同時予約で運賃の割引を行う。コミコミはシンプルの2500円増しで、シンプルでは行えない払い戻しが3千円で行え、座席の指定も無料(シンプルは300円から)、予約の変更はシンプルが2千円必要なのに対し、コミコミは500円で行える。
同時に客室乗務員らの制服や機体のデザインも発表した。機体デザインはブランドカラーのイエロー、制服はブルーを基調とした太陽や海を連想させる鮮やかなものとなった。デザインは400人の社員のアイデアが集められた想いの結晶と同社。
あいさつした石井知祥社長は「中部空港も検討する」とし、機材は現在の2機から、2015年9月末までに10機に増やす計画と述べた。