ビジネス旅行者の出張に関する調査 Booking.com調べ


 ブッキングドットコムは26日、ビジネス旅行者の出張に関する調査の結果を発表した。詳細は以下の通り。

 世界最大のオンライン宿泊予約サイト Booking.com (ブッキング・ドットコム)の日本法人 ブッキング・ドットコム・ジャパン株式会社(本社:東京都港区 代表:アダム・ブラウンステイン以下:ブッキング・ドットコム)は、ビジネス旅行者の出張に関する調査を発表しました。

 本調査は、ブッキング・ドットコムが2016年9月に13の国(オーストラリア、ブラジル、デンマーク、スペイン、フランス、インド、イタリア、日本、ニュージランド、タイ、イギリス、アメリカ、スイス)を対象に実施した調査「2017年の旅行トレンド」(回答者数12,781名)に基づきます。回答者は18歳以上で、2016年に1回以上旅行をし、2017年に1回以上旅行を計画、さらに旅行計画時のプランニングに関わっている旅行者に限られます。

 この調査によると、「出張の機会が多い仕事なら、今より給与が低くなっても構わない」という世界のビジネス旅行者が30%にも上ることが明らかになりました。これは、企業の上層部が社員の出張の価値を過小評価している可能性を示唆しています。社員との給与交渉の切り札やモチベーションや社員維持を高めるツールとして、出張はもっと評価されるべきものかもしれません。一方日本人は、「出張の機会が多い仕事なら、今より給与が低くなっても構わない」と答える人は世界でも最低の10%と、日本人にとっては、給与の方が出張の機会を得ることよりも重要であることがわかります。

 今回の調査結果は、ビジネスマンにとって出張とレジャーの境界が曖昧になりつつあるという、大きなトレンドを反映しています。過去1年間で、世界のビジネスマンの半数近くの49%が、出張期間を延長し異なる都市や国を旅行し、そのうち27%のビジネスマンが、2017年も同じように出張期間の延長を計画していると回答しています。また、回答者の46%が2017年は2016年よりも出張の機会が増えると思うと回答しており、今年も引き続き、ビジネスマンが出張を延長する傾向が見られると予測しています。それに対し日本では、異なる都市や国を旅行するために出張期間を延長すると答えた人は、わずか22%と世界で最も低い数値となっており、また2017年よりも出張の機会が増えると思うと回答した人は、最高数値であるアメリカの61%に比べ、わずか18%と断突に低い結果となりました。

 ブッキング・ドットコム・ビジネスの製品開発ディレクターであるリプシー・バンドリアンは次のように述べています。「出張はもはや時間のロスや業務上やむを得ないものではなく、会社員が新たな可能性を模索し、キャリア形成を促す機会と見なされつつあります。新世代のビジネスマンには『ラップトップ&ラテ』と呼ばれ、出張にレジャーを取り込む『ブレジャー(ビジネス+レジャー)』旅行が注目されています。」

 バンドリアンはさらに続けます。「より大きな流動性と柔軟性を求めるビジネスマンは、企業がそのニーズを提供することを期待し、出張のためならば上司に給与交渉をすることを考えています。だからこそ、ブッキング・ドットコム・ビジネスはビジネス旅行者に様々なタイプの施設を提供し、シンプルかつスマートに、最も満足できる方法で施設を見つけ、出張を管理し、楽しめるように力を入れています」

 ビジネス旅行者の傾向の変化に企業がついていけるよう、ブッキング・ドットコム・ビジネスはビジネス旅行者の出張までの一連の傾向を明らかにし、ますます活発になっているビジネスマンへの対応に役立つヒントをまとめました。

新たな行き先を開拓
 世界のビジネス旅行者のうち55%の人は、出張は楽しいと回答する中で、隠れた名所とも言える、プラハ、ブダペスト、広州などを選択しており、これらの目的地が新しいタイプのビジネス旅行者の出張を延長する機会を促しています。彼らは、街を探索し、オフィスを離れて過ごす時間を有効活用しているのです。ブッキング・ドットコム・ビジネスで、過去1年間の予約数の増加に基づいた、ビジネス旅行者の間で人気が急騰している出張先都市のトップ10は以下のとおりです。

時間のロスに不満
 時間のロスは現代のビジネス旅行者にとって大きな業務の妨げです。ブッキング・ドットコム・ビジネスの調査によると、62%の人が初めて訪れる都市ではできるだけ多く活動したいと回答しています。日本人は世界に比べ22%低いものの、40%の人はできるだけ多く活動したいと回答しています。移動時間を最小限に抑え、その都市の雰囲気にできるだけ長く触れることが、彼らにとってとても重要です。こうしたビジネス旅行者のニーズに応えて、ブッキング・ドットコム・ビジネスは、世界各国の中でも特に出張者が多い20都市を対象に、着陸から市内中心部にある宿泊先までの平均所要時間をまとめました。上位5都市は以下のとおりです。

飛び回る世代
 22の国と地域を対象に実施し、44,878名が回答した調査「This is Travel」に基づくと、新しいタイプのビジネス旅行者に見られる特徴として、旅行の直前に予約をしたり計画を変更したりする傾向が挙げられます。国内出張の場合、出張する人の23%が1週間前に予約し、海外出張の場合は24%が出発の4週間前以降に予約すると回答しています。日本はデンマーク、イギリスの11%に続いて低く、13%が1週間前に予約し、海外出張の場合、世界で最低10%が出発の4週間前以降に予約すると回答しています。

 バンドリアンはさらに次のように述べております。「出張を典型的な業務モデルに当てはめる考え方では、もはや新しいタイプのビジネスマンに対応できません。企業側は出張規定を柔軟に組み込む必要があります。例えば、新しい出張先を探る、テクノロジーやアプリを活用して出張体験をさらにスムーズなものにする、ヴィラやホームステイなど様々な滞在場所を試すといったことが考えられます。あるいは、ビジネスマンが旅程を自由に計画・予約し、自ら管理できるようにする必要もあるでしょう。そうすれば、ビジネスマンの満足度もあがり、その結果、社外から才能ある人材を引き入れることができるようになります。」

ⅰ2015年11月〜2016年11月の間のビジネスユーザーによる予約から、前年比成長率が最も高い目的地を抽出したデータです。

ⅱ到着ゲートから空港出口までの移動時間は平均時間です。実際の所要時間は到着ゲート、国際線/国内線、到着時間帯など諸条件により異なる場合があります。データは空港の公式ウェブサイトや利用者による情報サイトからBooking.com for Businessが収集しました。各目的地の空港から市内中心部までの所要時間はGoogleマップを参照したものです。

 
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