プリンスホテルは23日から29日までの1週間、東京・港区芝公園のザ・プリンス・パークタワーで「中国釣魚台国賓館 美食祭」を開いている。
世界各国の国賓や要人をもてなす中国・北京市の迎賓館、釣魚台ちょうぎょだい国賓館こくひんかんから総料理長の●保力氏(●は赤へんにおおざと)=写真中央右=を招へい。「イカの卵のスープ」「特選高級食材の伝統壺蒸し」など釣魚台国賓館の代表作を同ホテル地下1階の中国料理「陽明殿」で提供している。ランチは1万円、1万3千円、2万9千円、ディナーは1万8千円、2万9千円、4万5千円の完全予約制。
武井久昌総支配人=写真中央左=は、今回の美食祭について「ザ・プリンス・パークタワーの開業5周年記念イベントの目玉であり、中国人宿泊客に対する当ホテルのブランディングも狙っている。訪日中国人旅行客の宿泊者数は4〜7月で前年の倍であり、全宿泊者数に占める割合ではまだ3%だが、中長期的には10%まで高めたい」と意気込みを語った。
プリンスホテルグループでは、中国人スタッフの配置、客室テレビでの中国語放送対応、中国銀聯カードの導入など、中国人客ヘの対応を整えてきた。グループ全体では昨年10万人以上の中国人宿泊客があり、すでに日本人に次ぐ最大顧客となっているという。
中国釣魚台国賓館は800年の歴史を誇る施設。1959年から各国元首、国賓を迎えるゲストハウスとなり、数々の外交の舞台に。43万平方メートルの敷地に7万平方メートルの湖を有し、18棟のゲストハウスが点在する。緑と水で囲まれた広大な敷地内に風光明媚な風景がひろがっている。