福利厚生業務アウトソーシングサービスのベネフィット・ワン(東京都渋谷区、白石徳生社長)は14日、個人向け福利厚生サービス「モラエル」を始めた。個人向け福利厚生サービスの提供は業界初。
入会すると、全国の宿泊施設や飲食店、レジャー施設などが提供する各種サービスを会員特別価格で何度でも利用できる。例えばレストラン飲食代50%引き、宿泊代30%引きなど。また年会費と同額以上の無料利用券がもらえる。例えば1万8千円のホテル宿泊や2万円のエステが無料になる。
会費月額998円の年間契約制。20歳以上なら誰でも入会できる。
サービススタート時の提供プラン数は500社・1千プラン。これを2012年4月までに1千社・7千プラン、会員数15万人まで拡大する。3年後までに会員数100万人を目指す。
ベネフィットワンは、企業の福利厚生業務アウトソーシングサービス会社の最大手。受託企業数4033団体、総会員数549万人を有する。会員に対して15万プラン以上の福利厚生メニューを現在提供している。
新サービスのモラエルでは、個人で会費を支払うことで、これまで所属企業・団体が福利厚生会社と法人契約を結んでいなければ受けることができなかった各種サービスメニューを個人でも利用できるようにした。
同様の福利厚生サービスを手がける会社には、リラックス・コミュニケーションズ(サービス名「リロクラブ」)、JTBベネフィットなどがあるが、個人向けサービスの提供は同社が初めて。
宿泊施設や飲食店などが、モラエルに参加することのメリットについて白石社長は「グルーポン、ポンパレに代表されるフラッシュマーケティングでは、常に一時的な集客しかできないが、モラエルでは閑散期や空白の時間帯を埋めることができる。サービスのアウトレットモールとして上手に活用していただきたい」と語った。
白石社長