ホテルサンバレー那須は、環境大臣表彰を受賞した。関東初の温泉熱を利用したバイナリー発電所を稼動したことが評価された。
栃木県那須町にあるホテルサンバレー那須が、この度、地球温暖化防止に関する事業活動が顕著であるとして、地球温暖化防止月間の12月4日、東京・内幸町のイイノホールで行われた「平成29年度地球温暖化防止活動環境大臣表彰式」で表彰されました。
渡嘉敷奈緒美(とかしき・なおみ)環境副大臣より、新田恭一郎・ホテル代表取締役会長兼社長に賞状と記念のトロフィー品が贈られました。
式後に行われた受賞者フォーラムで、新田会長はホテルの取り組みの概要のうち、とくに平成28年4月に稼働した、関東初のバイナリー発電所(14.5kw)稼働について発表しました。環境省の地球温暖化防止活動環境大臣表彰事業は別紙にもありますように平成10年度から始まり今年で20回目。
今年は5部門に151件の応募があり、40件(団体・個人)が受賞しました。ホテルでは平成18年度に始めた温泉排湯熱を利用したヒートポンプ(オリエンタルガーデン館)の導入や、東日本大震災後の平成24年度に導入した木質系燃料のペレットストーブ設置などに取り組んでおり、関東初のバイナリー発電所稼働の取り組みは第三弾となっている。発電所は、同省の27年度の二酸化炭素排出抑制対策事業費補助金1275万円(発電所設備費の半額補助)を受けて、NPO法人「那須地域地球温暖化対策協議会」(稲川裕之理事長)の助言、協力を得て整備した。
新田会長は、「受賞を機に、さらに二酸化炭素削減への取り組みを強化し、利用されるお客さまだけでなく、『地球環境にも優しいホテル』としての事業活動を推進したい」と話しており、今後、汲み上げに使用後の温泉排水を利用したハウスで、イチゴや葉物野菜の栽培のほか、温浴施設の整備などを検討しています。