兵庫県淡路島のホテルニューアワジグループ(木下紘一社長)は8月1日、新しい旅館「渚の荘 花季(なぎさのしょう はなごよみ)」(兵庫県洲本市小路谷)をオープンした。今年春に廃業した「四州園なぎさ」を買い取り、6月からリニューアル工事を進めていた。同グループで運営する旅館は、これで8施設となる。グループの高級タイプより価格を安く設定し、若い家族連れなど、若年層を取り込みたい考え。
5階建てと6階建ての2棟(約4千平方メートル)からなる。6階建ての棟には露天風呂付き客室が16室。5階建ての棟には和室が12室。全室オーシャンビューで、インテリアは和モダン。寛ぎを意識したデザインで統一した。客室露天風呂には檜を使用している。
2階はロビー階で、ロビーテラス、カフェ「はまあざみ」、色浴衣を貸し出す「浴衣ブティック」、1階にダイニング「安坐(あくら)」、展望浴室「風の音・波の音」を設けた。
ロビーテラスは、海を一望できるオープンテラスが自慢。ダイニング「安坐」は居酒屋風で、肩の凝らない雰囲気を演出。淡路島の旬の食材を「新鮮・あつあつ・作りたて」をキーワードに提供する。
隣のホテルニューアワジと連絡通路で結ばれており、グループホテルの大浴場の湯めぐりが無料で楽しめる。
木下社長は「淡路島の季節の花を飾り、花でいっぱいの旅館にしたい。新旅館のオープンで(淡路島・洲本の)賑わいを維持し、魅力的な温泉地として盛り上げていきたい」と話している。
1日にオープンした「渚の荘 花季」(露天風呂付き和洋室)