ホテル小柳(新潟県湯田上温泉、野澤幸司社長)が開業95周年を迎え、4日、同ホテルで記念式典と祝賀会を開いた。行政、旅行業者、旅館組合関係者、取引業者など200人以上が参加した。
同ホテルは大正元年に料亭小柳屋として開業。昭和20年に料亭から割烹旅館に衣替えし、以来、数回にわたる拡張、リニューアルを重ね、湯田上温泉を代表する旅館に成長した。近年はバリアフリー貸し切り風呂、熟年向けスタイリッシュルームを新設するなど、時代のニーズにこたえた改装を進めている。
式典は新潟県中越沖地震の発生により、当初の7月19日から、この日に延期となった。野澤社長は「多くの来賓においでいただき感激している。これからも世の中に望まれ、地域社会に貢献できる旅館づくりにまい進したい」とあいさつ。来賓からは地元田上町の佐藤邦義町長、全旅連の佐藤信幸会長があいさつ。前社長の小柳義介取締役は、旅館の歴史と野澤社長の人柄にふれ、「このホテルが100年、150年続くと確信している」と述べた。
新装の食事どころを公開
ホテル小柳は開業95周年記念式典に合わせて、このほどリニューアルオープンした食事どころと厨房を公開した。食事どころ「味彩厨房『ゆごや』」は少人数向けの会食場で、厨房はオープンキッチン方式。客は座席に座りながら調理人の調理風景を見られる。
あいさつする野澤社長