福島県・磐梯熱海温泉の栄楽館ホテル華の湯(菅野豊社長)はこのほど、コンベンションホール「風の杜(かぜのもり)」の増築と、「華胥(かしょ)」の改築を発表、併せて、既存のビュッフェダイニングを改修し、専用の食事会場にすると発表した。さらに、安全性と効率を両立した厨房システムも導入する。
新しく増築する風の杜は、華胥と連係することにより、イベントでは最大千人の収容が可能となる。このツインコンベンションホールでは最新のモニター機器を導入。中間に会議室を配することで、本会議終了後の分科会、パーティーなどの多彩な演出、利用展開が可能となる。会場に近いコンベンションホール専用厨房により、「出来立て料理」をタイムリーに提供する。「ツインコンベンションによるMICE需要を開拓する」と同館。
新しくなるビュッフェダイニングでは、食の魅力や演出を強化する。同館では震災後、福島の食材にこだわり、地域の生産者と連携を進めてきた。専用食事会場では、ふるさとをイメージした地場産館コーナーや、金賞受賞数日本一の県の地酒、焼き立てベーカリーなど、特徴ある専用コーナーをツアー感覚で巡ることができる。
厨房システム導入は、働く環境整備と革新的な厨房運営の推進が目的。HACCP基準に準じた高度な衛生管理をはじめ、プロセス別調理運営、調理場の労働生産性の改善、イノベーション機器導入による省力・効率化など「以前より取り組んでいる厨房革新の仕上げとしてさらに高度な厨房運営を目指す」という。
リニューアルオープンの予定は、風の杜が来年1月末日、華胥が同4月下旬、新ビュッフェダイニングが同6月下旬。