ホテルDX推進の実験ホテル「THL沖縄」開業


THLの外観

 ホテル・旅館専門の総合エンジニアリング会社のタップ(東京都江東区、林悦男代表取締役会長兼社長)は6月30日、沖縄県うるま市の「沖縄IT津梁パーク」内にホテルDXを推進する実験ホテル「THL(タップ・ホスピタリティラボ)沖縄」を開設した。

 同日行った開設記念式典には、観光庁審議官の池光崇氏、内閣府沖縄総合事務局局長の田中愛智郎氏、沖縄県商工労働部長の松永享氏、沖縄観光コンベンションビューロー会長の下地芳郎氏、沖縄経済同友会代表幹事の渕辺美紀氏、イオン琉球社長の鯉渕豊太郎氏など約200人が出席した。


テープカット

 林会長はあいさつで「THL沖縄で、テクノロジーとホスピタリティを融合させるノウハウを世界に先駆けて確立し、日本のホテル産業を、世界のホテル業界をけん引する存在にしたい」と力強く語った。

 同施設には、パナソニック、日立製作所、三菱電機、ソフトバンク、シャープなど60社が“THLアライアンス企業”として参画。さまざまなメーカーが製造した「アテンドロボット」「ポーターロボット」「配膳ロボット」「ルームサービスロボット」「ビールサーバーロボット」「清掃ロボット」「消毒ロボット」を統合運用するシステムを開発する。


さまざまなロボットが活躍する館内

 実験客室は全38室。生体認証(顔認証・静脈認証)、QRコード、カードキーのいずれかで施開錠する。チェックイン・チェックアウト、客室内の家電コントロールなどは専用の「タップアプリ」で行う。

 施設内の統合管理センターでは、ロボットの運行状態監視とコントロールを行うフリートマネジメント、空調・照明・電気・水道・CO2度計測などを行うファシリティーマネジメント、タップホテルシステム(スマートPMS、フロントシステム、POSシステム、清掃管理システム)の運用管理、監視カメラによる遠隔監視などを行う。


統合管理センター

 また、同社は今年1月にうるま市と「災害時における防災活動協力に関する協定書」を締結。うるま市で大規模な災害が発生した場合は、THLを一時避難所として被災者に提供する。災害時に食料や衣料品などの物資輸送に活用できる「ドローンポート」も設けた。


THLの外観

 
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