観光経済新聞社は4月18日、観光業界の識者を招いてのオンラインセミナー「観光経済新聞チャンネル」の第12回配信を行った。メタ観光推進機構統括理事の牧野友衛氏が、「多様な観光資源を可視化する『メタ観光』による地域観光のポテンシャルの拡大」をテーマに講演した。
牧野氏は、地域の観光資源の魅力を「アニメ聖地」や「インスタ映え」など多様な視点で捉え、オンライン上のマップに落とし込んで可視化する新しい観光概念「メタ観光」について紹介。これまでに牧野氏が取り組んできた東京都墨田区の東京スカイツリー、奈良県の寺社仏閣など、人気スポットの一極集中から、近隣・区内他エリアへの回遊に成功した実践事例をもとに、メタ観光の可能性を伝えた。
「『うちの地域には観光資源が少ない』と思い込んでいる声も聞くが、地域の人にとっての当たり前が、地域外の人や訪日客にとっての当たり前ではない。地域活性のためには多様な視点を持って考えることが大切」と助言した。
メタ観光推進機構の牧野氏