長野県、地域研修会を開催
ユニバーサルツーリズムを推進する長野県は12月9、10日、地域に高齢者や障害のある人の受け入れ環境づくりを紹介する「ユニバーサルツーリズム地域研修会」を松本市、長野市内で開催した。各会場には自治体や事業者など約30人が参加。他の地域との差別化を図り顧客を獲得すると共に、県民の温かいサポートとおもてなしの心で山も谷も乗り越え学ぶ「信州型ユニバーサルツーリズム」を推進する。
研修会では、ユニバーサルツーリズムに関する講義や実地研修を実施。講義では、観光庁ユニバーサルツーリズム検討会委員でKNT―CTホールディングス地域交流部の渕山知弘課長が「誰もが楽しめる長野へ」をテーマに、国内外の高齢者、障がい者ツアーの事例を画像や動画で紹介し、各自治体でも汎用可能な工夫などを解説した。実地研修では、車いすや高齢者疑似体験キットを着用し、松本城周辺や善光寺参道などを歩いた。
渕山課長は「観光客を受け入れるためにはどんな配慮が必要か、どんなサポートが可能かを考えてほしい」と説いた。
高齢者疑似体験キットを着用する参加者