平均泊数は13.3倍に
観光庁は、ラグビーワールドカップ(W杯)日本大会(2019年9~11月)を観戦した訪日外国人旅行者の消費動向を調査し、支出額などの試算結果をこのほど発表した。W杯を観戦した外国人の訪日旅行1回当たり支出は38万5千円で、観戦しなかった外国人の15万9千円に比べて約2.4倍となったことが分かった。平均泊数は観戦ありが13.3泊、観戦なしが8.2泊だった。
19年10月10日~11月15日の期間に訪日外国人旅行者に聞き取り調査を実施した。調査地点は、成田、羽田、中部、関西、福岡、那覇の各空港。回答数は4049人。W杯観戦者の回答が30人以上だった国は英国、フランス、米国、豪州。
フランスの支出を見ると、観戦ありの旅行者が47万6千円(平均泊数12.6泊)で、観戦なしの旅行者の20万2千円(同12.3泊)を大幅に上回った。観戦ありの支出の内訳は、宿泊費16万6千円▽飲食費14万9千円▽交通費7万4千円▽スポーツ観戦費3万9千円▽酒類の買い物代7千円▽その他4万2千円。
豪州は、観戦ありの旅行者が40万8千円(平均泊数15.6泊)、観戦なしの旅行者が23万2千円(同10.7泊)。観戦ありの支出の内訳は、宿泊費14万5千円▽飲食費10万6千円▽交通費5万5千円▽スポーツ観戦費4万円▽酒類の買い物代2万3千円▽その他3万9千円。
イングランド、ウェールズ、スコットランドが含まれる英国は、観戦ありの旅行者が38万6千円(平均泊数12.1泊)、観戦なしの旅行者が23万2千円(同10.1泊)。米国は、観戦ありの旅行者が32万8千円(同10.9泊)、観戦なしの旅行者が19万7千円(同11.1泊)となった。