下部ホテル(山梨県身延町下部温泉郷)が昨年8月1日のリニューアルオープンから1周年を迎える。今年7月からは新たに身延町が掘り当てた源泉を館内の浴場施設に配湯するなど、さらなる魅力作りを進めている。
同ホテルは開業80年の老舗。名優石原裕次郎が長期滞在した裕次郎ゆかりの宿でもある。
昨年のリニューアルでは、浴場と食事どころを新しく、湯上がりラウンジと足湯コーナーを新設した。浴場は従来施設を取り壊して大浴場と5つの露天風呂を新設。浴場総面積を従来の約2倍に広げた。露天風呂には檜風呂、岩風呂、陶器風呂、鉱泉風呂、サウナ風呂を設置。バリアフリー対応の貸切風呂やマッサージルームも新設するなど、幅広い層の志向にこたえた。
食事どころはオープンキッチンとし、調理の風景を楽しみながら、できたての郷土料理を味わえるよう、工夫を凝らした。
新しい源泉は、身延町が旧下部町のほたるの養殖地「湯町ほたるの里」で昨年4月に掘削に成功。今年7月から、昨年リニューアルした浴場「ほたるの湯」に配湯した。従来源泉は約30度の冷泉だが、新しい源泉は50度と高温。泉質はアルカリ性が高い硫酸塩泉。
同ホテルは7月21日から8月26日まで、恒例の夏休みイベントを開催。ヤマメのつかみどりとマス釣り、縁日、盆踊り、砂金採り体験など、家族向けの企画を用意している。
「ほたるの湯」檜風呂