コンサルタントのリョケンは12月15、16日、静岡県浜名湖かんざんじ温泉のホテル九重で今年2回目、通算143回目の旅館大学セミナーを開く。リョケンが毎年恒例の新年(平成22年)の「旅館の経営指針」を発表するほか、会場のホテル九重などを運営する遠鉄観光開発から、堀田隆壽社長らが同社の経営戦略を講演する。
「旅館の経営指針」はリョケンの研究員が旅館業界の進むべき方向性を提言するもの。毎年新たなキーワードとともに発表している。今回はリョケンの桑原孝夫会長、木村臣男社長らが新しい年のキーワードと、旅館の営業販売、運営管理の具体的対策などを説明する。
また遠鉄観光開発の経営戦略を同社の堀田社長ら経営幹部が講演する。同社は浜名湖かんざんじ温泉で3軒の旅館と温浴施設、遊園地を運営。今年6月には36年間営業してきた客室175室の遠鉄ホテルエンパイアを閉鎖し、新たに個人・小グループ客をターゲットにした122室のホテルウェルシーズン浜名湖を開業した。講演では、客室数を減らす増改築投資を行った同社の狙いや、ホテル九重を中心に現在推進中の業務改善プロジェクトの内容を説明する。
リョケンでは旅館経営者、幹部社員などを対象に受講者を募集している。申し込みは12月10日までに同社(TEL0557・83・2120)。