全市場対応型の「スーパーパッケージ」へと進化する――。JTBワールドバケーションズの伊藤正人社長は17日、海外パッケージツアー「ルックJTB」の2007年度上期商品(07年4~9月)の方向性についてこう語った。
FITも含めたあらゆる旅行市場に正対し、積極的な販売拡大を目指す。値段と品質の合理性、そして独自性、多様性、創造性を強化、消費者に対しては「快適」をキーワードに商品開発、提案を行っていく。
快適な旅の具体例は、一つはチケットレスチェックイン。これまでは、空港では旅行会社のカウンターへ行って航空券を受け取り、航空会社のカウンターでチェックインを行うのが標準的な流れだったが、これをノースウエスト航空指定コースでは成田、関空、中部空港でJTBカウンターに立ち寄る手間を省いた。
また、事前に希望の航空座席を押さえることができるほか、自宅で預けたスーツケースを現地のホテルで受け取る「手ぶらサービス」を一部のコースで開始する。
団塊世代に向けた商品開発や、インターネット販売に合った商品内容とオペレーションシステムの構築にも取り組む。
07年通期の販売目標は前年対比3.4%増の141万人に置く。