ルレ・エ・シャトー協会会長に、フィリップ・ゴンベール現会長が再任された。また、国際理事に扉温泉明神館の齊藤忠政氏が就任した。
4年前にルレ・エ・シャトー協会長に選任されたフィリップ・ゴンベールは、これまでの功績が評価され、今年11月にマドリードで開催されたルレ・エ・シャトー総会にて再任されました。これまでゴンベール会長が成し遂げたプロジェクトは以下のとおり
デジタル時代への参画
情報伝達のみならず、ブランドイメージの拡大を狙う際、デジタル・コミュニケーションが中心的役割を担う昨今のニーズに合わせて、メンバー施設を紹介する新しいプラットフォームやモバイル・アプリの導入などの開発に注力してきました。その結果、インターネット・ユーザー層の取り込みに成功し、ウェブサイト訪問者数対宿泊予約数を示す顧客転換率は2倍上昇し、実際の売上高も倍増しました。また、待望の旅行業者向け専用予約ページの開設や、メンバー施設の求人募集ページの開設など戦略的サポートシステムを構築しました。
そして、年2回紙媒体で発行し全メンバー施設にて配布しているルレ・エ・シャトーマガジン「Instants」のデジタル版を創刊。ブロガーやジャーナリスト、寄稿者らが記事を執筆し、人気のインスタグラム・ユーザーの写真を掲載することにより、メンバー施設の魅力を多角的に表現し、体験できるアクティビティも躍動感あるレポートで読者を魅了しています。また最新ニュースやイベントのレポートなども随時紹介。格式を保ちつつも、シンプルで、ルレ・エ・シャトーらしさが際立つウェブマガジンも好評を得ています。すべてのコンテンツは、ルレ・エ・シャトーが展開するSNSツールでフィードされ、読者層の拡充につなげています。
その地に根ざした«アール・ド・ヴィーヴル~人生を豊かにする術»を推進
協会組織としての枠を超えて今、ルレ・エ・シャトーは «良きもの»や«美しいもの»を定義する活動に努めています。創業60周年を記念しパリのユネスコで宣言したルレ・エ・シャトーの«ヴィジョン»は、ブランド理念を確立するだけでなく、世界中のどの場所においても、その地に根差した«アール・ド・ヴィーヴル~人生を豊かにする術»や生物多様性を守る礎をなっています。実際に、ルレ・エ・シャトーが実施するプレスイベントや活動はすべてこのようなコミットメントを基軸とし開催しています。
《サスティナブル=持続可能なキュイジーヌ》に献身
世界最大のネットワークを有するルレ・エ・シャトーのシェフらは«善く食べる権利»を積極的に支援し守ることに力を入れており、Slow Food InternationalやEthic Ocean(2009年フランスにて設立)、Bon pour le Climat、ANDESといった民間非営利団体・協会と積極的にパートナーシップを組み活動してきました。また、2014年にはユネスコで«ヴィジョン»を宣言したのちに«ルレ・エ・シャトー レストラン・インターナショナル委員会»を設立。この組織はシェフやソムリエ、レストランマネージャーによって構成され、世界中のどこのルレ・エ・シャトーレストランでも、その地が誇る味を守り、それを次世代へと繋いでいけるよう積極的に貢献し、戦略的に活動することを目的としています。
新・執行委員会
会長選と同時に組織される執行委員会は、メンバーであるホテルやレストランがボランティアで運営します。執行委員会は、最終的に理事会で承認される、協会の戦略の大筋を決定する役割を担っています。ルレ・エ・シャトー協会の会長として再任されたフィリップ・ゴンベール現会長は、更に5年の任期を務めます。また執行委員会の新メンバーとして、ヨーロッパ担当 副会長にVito Czinqueを、メンバー担当として迎えました。
フィリップ・ゴンベール会長
Philippe Gombert
会長 / シャトー・ド・ラ・トレーヌ オーナー(フランス)
George Goeggel
アメリカ担当 第一副会長 / オーベルジュ・デュ・ソレイユ オーナー(アメリカ合衆国)
Olivier Roellinger
シェフ担当 副会長 / レ・メゾン・ド・ブリクール オーナー(フランス)
以下、6名役員 略
新・理事会
加盟メンバーによって選出される理事も、メンバーであるホテルやレストランのオーナーがボランティアで担います。今回から国際理事の任期は5年になり、21名の国際理事兼支部長に加え、32名からなる副支部長職も再任。各国副支部長・並びにシェフ達は、国際レストラン委員会の役割も担い、各国支部長とも連携し活動を行います。
齋藤忠政 日本・韓国支部長兼理事
日本では「扉温泉 明神館/ヒカリヤニシ」の齊藤忠政が日本・韓国支部長兼国際理事を務め、副支部長には「神戸北野ホテル」の山口浩が選出されました。