広島、島根両県の観光地をレンタカーで回ってもらおうと、11月1日から「ドライブキャンペーン」が始まった。広島県三原市と島根県の益田市、揖川町の経済団体などが中心になって進めるもので、地元空港の利用促進も狙いだ。大手旅行会社もキャンペーンに合わせた商品を造成し協力する。モニターを募集し、需要があると判断されれば、サービスエリアの拡大も検討する。
この経済団体は三原商工会議所、益田商工会議所、揖川町商工会。それぞれ広島空港、萩・石見空港、出雲空港を近くに持つ。広島、島根両県がキャンペーンに協力している。
キャンペーンは中小企業庁の支援事業「地域資源∞全国展開プロジェクト」を利用して、来年1月末まで実施。トヨタレンタカーやマツダレンタカーなどに加え、JALやANA、NEXCO西日本高速道路会社も参加している。
メーンターゲットは東京から来る観光客やビジネスマンで、3空港間ではレンタカーの乗り捨てができる。これにより、両県内陸部の観光が可能となり、「広域観光の促進につながる」と関係者は期待する。
モニター限定のセットプランを造成したのは日本旅行。航空、宿泊、レンタカーをセットにし、旅行代金は1泊2日で3万8400円からと設定した。
モニターは(1)3空港間の乗り捨てレンタカーの利用(2)パンフレット掲載宿泊施設を利用する──などの条件を満たし、アンケートに答えなければならないが、レンタカー代の一部(1万円)を補助する。募集人員は200人で、「3地域に工場を持つ東京の大企業(の社員)を重点的に募集したい」意向だ。
キャンペーンの効果を上げるため、3商工団体エリア内の飲食店や宿泊施設などのクーポンサービスも設定。例えば、益田市の荒磯館では宿泊客にワンドリンクサービスをする。
パンフレット