ロングステイ財団、初の学会を来春設立


記者会見する岡本立教大名誉教授(右)と弓野理事長

記者会見する岡本立教大名誉教授(右)と弓野理事長

 ロングステイ財団(舩山龍二会長)は来年3月、「長期滞在型・ロングステイ観光学会」を設立する。長期滞在型観光を研究する学会は日本で初めてとなる。会の設立を11月9日に記者発表した。

 都内で開かれた設立発表会には同学会発起人代表で、ロングステイ財団理事の岡本伸之・立教大学名誉教授、弓野克彦・同財団理事長が出席した。

 岡本氏は「日本の観光の実態はあまりにも短期滞在型だ。国民1人当たりの国内観光旅行の回数は年間で2回ぐらい、1回当たりの泊数は1.5泊程度と非常に短い。例えば、フランスでは年間3週間、そのうち2週間は連続の休暇だ。ロングステイを国内で普及させたい」と設立の意図を説明。「どうすれば、ロングステイ、とりわけ国内における日本人のみならず訪日外国人のロングステイが可能となるのか。問題の所在がどこにあるのか、観光産業の実践の営みの中に、ロングステイを阻害する要因がありはしないか、ロングステイを促進する要因は何か、達成すべき課題はといった事柄がまさにこの新しい学会に与えられた研究テーマだ」と意欲的に語った。

 長期滞在型観光(ロングステイ)に関する広範な知識や経験を体系化し、政府が成長戦略の柱とする「観光立国の強化」と「地方創生」に寄与すると共に、従来の日本人の旅行形態や余暇の過ごし方に関わる課題に取り組み、官学民連携のもと長期滞在型観光のさらなる振興を図る。

 正会員は、長期滞在型・ロングステイ観光に関する学問分野について学識経験を有する者、または、関連分野で実務に従事する者で関心の高い者。会員数は100人以上を目指す。

 来年3月18日に設立総会、基調講演・シンポジウムを帝京大学霞が関キャンパスで開催、10〜12月に第1回全国大会を開く予定。

記者会見する岡本立教大名誉教授(右)と弓野理事長
記者会見する岡本立教大名誉教授(右)と弓野理事長
 
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