一休決算、純利益は68%減


決算発表する森社長

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 高級宿泊予約サイト運営の一休(東京都港区赤坂、森正文社長)が12日発表した2010年度通期決算(2010年4月〜2011年3月)で、純利益は前期比67.5%減の2億6600万円だった。営業収益は同5.7%増の29億5千万円と比較的好調だったが、サイト開設10周年を記念して行ったテレビCM等の広告宣伝費など営業費用がかさんだ。営業利益は同51.4%減の6億2300万円となった。

 事業の柱である「一休.com」「一休.comビジネス」は、取扱金額が同0.6%増の306億4700万円、取扱室数が同1.1%増の133万5千室、1室あたり平均単価が同0.5%減の2万2949円だった。東日本大震災の影響で、3月後半の取扱金額は減少したものの、通期ではプラス成長を維持した。

 取扱金額の内訳は、ホテルが81.6%、旅館が18.4%。取扱室数の内訳は、ホテルが93.2%、旅館が6.8%。1室あたり平均単価は、ホテルが同1.9%(397円)減の2万87円、旅館が同3.5%(2226円)減の6万2070円。

 東日本大震災後の予約販売状況について森社長は「ゴールデンウィーク期間中は前年同期比で20%強伸びた。ただこれは一時的なものだろう」と分析。その上で「訪日外国人旅行客が激減し、東京都内のラグジュアリーホテルに大量の空室が出ている関係で、一休.comは現在、過去最多の宿泊在庫を確保している。低価格な宿泊プランの充実で取扱室数の増加が見込める」と述べた。

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