国の文化審議会はこのほど、和歌山県海南市の一木旅館など90件を登録有形文化財(建造物)に新たに登録するよう文部科学相に答申した。官報告示を経て登録されれば、同文化財は累計1万3422件になる。
同文化財は、原則として建設後50年を経過した建造物のうち、歴史的景観に寄与している、再現するのが容易ではないなどの評価を得たものが対象となる。
現在は料理店として活用されている一木旅館の登録は本館、玄関棟、旧館、新館、門と塀の5件。本館は江戸末期の建設で、玄関棟、新館、門と塀は1937年ごろの建設とされ、長保寺の参拝路に沿いにある。「歴史的な景観を構成し、参拝路に欠かせない貴重な建物」という。
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