マイクロツーリズム事業を進める一関市観光協会(岩手県)は、隣接する同県陸前高田市への「カキむき体験ツアー」をこのほど行った。市民を中心に岩手県民21人が参加。同市名産の冬の味覚を味わった。
2020年から同協会が進めるマイクロツーリズム事業の第23弾。陸前高田市の観光受け入れ団体、一般社団法人マルゴト陸前高田が連携した。参加者は陸前高田市長洞地区の「長洞元気村」を舞台に、カキの殻むきを体験したほか、新鮮なカキを賞味。カキの養殖に関する講演も聴講した。
津波被害からの復興が著しい市街地も見学。「陸前高田アムウェイハウスまちの縁側」「交流施設ほんまるの家」など市内中心部の施設や、沿岸の「高田松原津波復興祈念公園」「東日本大震災津波伝承館」を訪れた。
県の旅行費補助事業「いわて旅応援プロジェクト」を活用。代金6800円のうち3千円が割り引かれた。昨年末に参加者を募集し、途中、感染者数の増加やトンガ海底火山噴火の影響が心配されたが、噴火の実害もほとんどなく、実施にこぎつけた。