山梨県甲府市の常磐ホテル(信玄の湯 湯村温泉、笹本健次社長)で1日、万全のコロナ対策のもと、毎年恒例の人気イベント「ビアテラス」が始まった。
今年創業92年目を迎えた同館。米国の日本庭園専門雑誌で3位にランクインするなど、松を基調とした情緒豊かな日本庭園が見所だ。庭園には幾多の囲碁、将棋の対局が繰り広げられてきた「離れ」が配され、過去には昭和天皇をはじめとする皇室関係者が多く訪れた「皇室ゆかりの宿」としても知られる。
3千坪の日本庭園で開催されるビアテラスは、さまざまな種類の甲府ワインをはじめ、各種ビールなど豊富な種類のアルコールや料理を提供。海に面していない内陸県であるにもかかわらず、マグロの消費量が全国第2位という山梨県民の嗜好に合わせて、冷凍せずに空輸したマグロも供される。
宿泊客をはじめ、地元企業の納涼会などで利用されてきたビアテラスだが、今年は新型コロナ感染症拡大防止対策として、定員を例年の4分の1程度の最大60人に限定。屋内会場と庭園席の両方の座席を自由に移動できる形式とした=写真。1テーブルの最大人数も4人に制限し、各テーブルに飛沫防止の透明アクリル板も配置した。「やまなしグリーン・ゾーン認証」で定められた基準を順守して実施されている。
ビアテラスは9月5日まで原則毎日開催。営業時間は午後6時から8時30分まで。料金は2時間コースで6600円(消費税込み)。
同館が位置する湯村温泉は今年、武田信玄生誕500年の節目を迎え、信玄の湯 湯村温泉へと改称した。