三井住友カード(東京都港区、月原絋一社長)は12月18日、中国国内で最も普及しているカードブランド「銀聯」を日本で始めて利用したクレジットカード「三井住友銀聯カード」の発行を始めた。訪中客や中国長期滞在者の利便性向上とカード会員の拡大を図る。
同日東京都内で開いた記者会見で月原社長は、日本での銀聯カードによる決済額が前年比5〜6倍のペースで増加していることを紹介したうえで、「日本から中国への渡航者も拡大傾向。圧倒的な加盟店舗数を持つ銀聯カードを利用すれば、『安全・便利』に中国旅行を楽しめる」と述べ、カード会員の拡大に意欲を見せた。
同社は05年12月に中国銀聯と提携、日本国内で銀聯カードを利用できる加盟店の拡大をすすめてきた。現在日本国内8400店舗で利用できる。
今回の三井住友銀聯カードの発行は、「提携事業の第2弾」(月原社長)。中国国内で銀聯カードを利用できる店舗は、67万店舗。このほか世界26カ国、8万9千店で利用できる。
今年開催の北京五輪、や10年に開く上海万博をにらみ、旅行業も同カードの発行に注目する。会見に同席したKNTの太田孝社長は「今後2国間の交流は爆発的に増加するはず。三井住友銀聯カードの発行は、両国間の交流を促進するもの」と期待感を示した。
中国銀聯の許羅徳総裁(左)と月原社長