岩手県は、三陸と内陸を結ぶ一般国道「立丸峠」工区が11月29日に全線開通したと発表した。
一般国道340号『立丸峠』工区が、平成30年11月29日(木)に全線開通しました。
遠野市と宮古市に間にまたがる『立丸峠』は、これまで、道路の幅が狭く、急こう配が連続し、冬季には雪崩による全面通行止めがたびたび発生する、交通の難所でした。
その一方で、東日本大震災津波では、沿岸部の国道45号が通行止めとなる中、後方支援拠点となった遠野市から沿岸被災地へ自衛隊や消防、物資などを運ぶ緊急輸送道路として大きな役割を果たしました。
岩手県では、国道340号を復興支援道路として位置づけて整備を進め、今回、立丸第1トンネルを含む2本のトンネルなどを整備しました。
これにより、遠野市~宮古市間で約4kmの移動距離短縮と約6分の移動時間短縮、交通の難所である峠道の解消による安全・安心で円滑な交通の確保、救助・救援・物資輸送などの確実性の強化、そして、内陸部と沿岸部の交流人口の拡大による経済効果が見込まれます。
また、今年6月には、宮古・室蘭フェリーが就航し、新たな物流や観光交流が生まれており、県南部と沿岸北部を結ぶ交流の促進が期待されます。
ぜひ、この機会に、立丸トンネルを通って三陸への旅をお楽しみください。