長野県諏訪市に本社を構え、上諏訪温泉の旅館「浜の湯」などを運営する井口グループはこのほど、グループ4施設の販売促進や宿泊予約などを一元管理する新会社「諏訪湖リゾート」を設立した。これまで施設ごとに行っていた営業機能などを新会社に集約し、業務の効率化を図る。併せて近年急増している訪日外国人観光客誘致を強化する狙いもある。
グループ4施設は、井口が運営する浜の湯と「聴泉閣かめや」、サンティアが運営する「RAKO華乃井ホテル」(上諏訪)と「門前ひろば食祭館」(下諏訪)。本社はRAKO華乃井ホテル内に設け、社長にはサンティアホテル事業部代表の白鳥和美氏が就任した。各施設の運営は、井口とサンティアが従来通り手掛ける。
すでに4施設の予約や問い合わせに1カ所で対応できる総合予約センターを開設。例えば、浜の湯が満室だった場合はRAKO華乃井ホテルを紹介する、といった情報提供も行う。
今回の新会社設立の狙いについて白鳥氏は、「諏訪湖周辺に異なる特徴を持つ4施設をまとめたことにより、新しい商品提案が出来るようになった。併せて、諏訪湖の観光、産業、歴史、文化なども発信できる会社へと成長させていきたい」と話している。
白鳥和美社長