岐阜県下呂市の下呂温泉で3日、温泉資源への深い感謝の念を捧げ、温泉地のますますの発展を願う「温泉感謝祭」が行われた。1947年から始まった同祭は今年で76回目を数える同温泉の伝統行事。
恒例の「参進行列」では、旅館関係者らが温泉発見の伝説にちなんだシラサギや、「日本3名泉」の一つとして下呂温泉を紹介した江戸時代の儒学者・林羅山、室町時代の詩僧・万里集九などの衣装をまとい温泉寺まで練り歩き、寺の本尊にいで湯を奉納するなどの祭事を行った。
同祭実行委員会の齋藤正巳副委員長(睦館)は、「本日の温泉感謝祭は、読んで字のごとく温泉に感謝するわけだが、私どもにとって温泉は大切な宝物。今後も温泉を守っていくために努力しなければならない」とあいさつした。
祭事には衆院議員の金子俊平氏、下呂市長の山内登氏らも出席し、下呂温泉のますますの発展を祈念した。
同祭は1~4日に行われた「下呂温泉まつり」の一環。期間中、「竜神火祭り」や「湯の華みこしパレード」、全国花火競技会で内閣総理大臣賞を受賞した花火師による「下呂温泉花火ミュージカル夏公演」などの催しが行われ、多くの観光客でにぎわった。