岐阜県下呂市の下呂温泉観光協会(瀧康洋会長)はこのほど、日本SDGs協会から「SDGs事業認定」を受けた。協会の事業が環境、経済、社会の三つの側面から、国連で採択されたSDGs(持続可能な開発目標)の達成に寄与すると認められた。
環境面では、市内の多様な自然や文化資源を保全、活用することによる、持続性のある観光まちづくりの推進。具体的には(1)モニタリング事業(2)温泉資源保全事業(3)飛騨川クリーン大作戦(清掃活動)(4)花木の植栽と定期的な管理―を実施。
経済面ではエコツアー、体験プログラムの開発による宿泊滞在型エコツーリズムの確立。(1)ガイド養成事業(2)出前学習事業(3)宝探し調査・フェノロジーカレンダーの作成事業(4)ワンコイントリップ事業(地域住民参画)(5)コミュニティスクール(地域イベントの下呂小中生徒の参画)―の各事業に取り組んでいる。
社会面ではガイド人材の育成やホスピタリティの醸成。(1)2次交通の整備(エコツアー事業者等の一般乗用旅客自動車運送の活用)(2)エコツアープログラムの開発(3)キャッシュレス化導入事業(4)電動アシスト自転車レンタル事業―に取り組む。
瀧会長は「宣言するだけでなく、(第三者からの)認定を取得できた意味が大きい」と話している。
認定期間は1年。更新には、認定された事業について進捗(しんちょく)レポートの提出が必要となる。
認定証を披露する瀧会長