
あいさつする瀧会長
下呂温泉観光協会(岐阜県下呂市、瀧康洋会長)は5月22日、同温泉の水明館で通常総会を開き、観光客数増加、消費額拡大へ、客観的データに基づいたマーケティングを一層強化するなど2024年度事業計画を承認した。任期満了に伴う役員改選では瀧会長を再選した。
瀧会長は、同温泉が3年連続2位となった観光経済新聞社主催「にっぽんの温泉100選」に触れ、「街づくりに市長が力を入れている。“ライバル”に負けないよう、われわれも頑張る」とランキングの上位継続に意欲を示した。
昨年度の同温泉の宿泊客数について瀧会長は、前年比3.4%増の96万3258人と報告。「個人客にターゲットを絞り、86万人という過去最高の個人客数となった」と同協会が力を入れるマーケティングの成果を強調した。
今年度は宿泊客数全体で前年比6.5%増の102万5千人を目指す。
瀧会長は協会のホームページの海外からのアクセス数が伸びているとし、インバウンド誘致のプロモーションを強化する姿勢も示し、「国内客とインバウンドをバランス良く確保したい。誘客効果を市全体に波及させたい」とした。
協会はスローガンとして、「市への宿泊客数130万人」、サブスローガンとして「地域一体となったMICEによる誘客促進」「下呂駅周辺整備促進、下呂駅から下呂温泉駅へ改名運動推進」「多様なインバウンド推進と近隣空港の利用促進」など、10項目を掲げている。
議事修了後、サステナブルインバウンド観光アドバイザーのジュリ・ボウ氏、山口レナ氏が「観光ゴーストタウンを作らないコツ」と題して講演した。
あいさつする瀧会長