フィリピンと聞くと「貧困」「犯罪の巣窟」などネガティブなイメージを持っている方も多いかと思いますが、実は今世界中の企業から注目を集めている国です。
そんなフィリピンでの事業における魅力と将来性・可能性を考察していきます。
日本の高度成長期が再来!?経済成長率が右肩上がりのフィリピン
2023年現在、フィリピンのGDP(国内総生産)ランキングは世界37位で、アジア通貨危機以降、アジアで最も経済成長率の高い国の1つです。
特に2004年以降は日本の高度成長期が再来したかのような発展を見せ、僅か10年間でGDP1,000億ドルから4,000億ドルにまで推移が急上昇しています。ちなみに同時期の日本はほぼ横ばい状態です。
劣ることを見せず経済成長率が右肩上がりで将来性しか感じないフィリピンだからこそ、大手企業、中小企業、新興企業などの大小関係なく世界中の企業から注目を集めているのです。
フィリピンの可能性を証明する人口ピラミッド
日本では本格的な高齢化社会を迎え、平均年齢は約48歳と世界2位に位置していますが、フィリピンは約23歳と世界的に見ても比較的若い世代で溢れています。
壺型で高齢化がハッキリと見て取れる日本と比べてフィリピンはキレイな人口ピラミッドを形成しています。日本だけでなく先進国の多くが壺型になりつつあるのが現状です。
確かにキレイな人口ピラミッドの影響で労働力の供給過多が問題視されていますが、国がこのまま経済成長を続けていくことで雇用先が増え、結果的に先進国との差は縮まってくるでしょう。
フィリピンにおけるビジネスの将来性に期待し進出してきた企業
日本を含む世界中の企業がフィリピンへ進出し成功を収めています。ここ最近ではスウェーデン発の家具メーカー「IKEA」が進出し、多くのフィリピン人から歓迎されました。
他にもジョージアの企業と提携したURBAN SQUARE PLUS社ではタイガーペイというオンライン電子決済サービスをフィリピンにて開始しました。新しいネット決済ソリューションとしてコニベットなど多くのオンラインカジノやブックメーカー、その他様々なECサイトで使われ始めています。
さらに日系企業が運営する「吉野家」「いきなりステーキ」「モスバーガー」「ファミリーマート」「紀伊國屋書店」「三越デパート」、株式会社ユニバーサルの「オカダマニラ」などが進出しています。
もちろんフィリピン進出で失敗し撤退を余儀なくされた企業もありますが、多くの企業がフィリピンにおけるビジネスの将来性に期待し、先行投資という形で続々と進出してきています。