
アマンダ・フレイジャー社長
独自の5つ星評価システムをもとに世界80カ国以上のホテルやレストランの格付けを行うフォーブス・トラベルガイド(ジェフ・アーノルド会長)は9日、今年の受賞ホテルを祝う祝賀会をパレスホテル東京(東京都千代田区)で開いた。受賞したアジア地域のホテル関係者やトラベルアドバイザーを中心に約100人が参加した。
アマンダ・フレイジャー社長が冒頭あいさつ。「コロナ禍における困難な事業運営を経て、観光業の目覚ましい成長の機会を祝うことができて大変うれしく思う」と喜びを語った。また、来年の審査からレストラン部門における対象範囲に東京とドバイを追加することを発表。会場では年間最優秀従業員部門、レスポンシブル・ホスピタリティ部門の各受賞者が登壇し、フラジエ社長らが功績を称えた。
同社の評価システムは約900項目の厳格な審査基準を元に匿名で実施。今年日本国内で受賞した5つ星ホテルはパレスホテル、キャピトルホテル東急など14軒、4つ星ホテルは23軒、レコメンドホテルは7軒だった。次回は来年2月7日に同社公式ホームページで発表する。
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同社の格付けシステムの特徴について、フラジエ社長が観光経済新聞社のインタビューで語った。
――5つ星ホテルと4つ星ホテルにおける評価の大きな差は何か。
「施設(ハード)の質や一般的なサービスに差はほとんどない。決め手はホスピタリティ。スタッフの接客、立ち振る舞い、表情などのホスピタリティの差を重視している」
――最近、日本国内では外資系ラグジュアリーホテルの進出が活発化しているが、5つ星、4つ星を受賞するホテルは増加すると考えているか。
「増えると思う。日本人には国民性とも言えるおもてなし文化が強く根付いている。ホスピタリティにおいては高く評価している」
アマンダ・フレイジャー社長