日本政策金融公庫はこのほど、中小企業景況調査の5月分を公表した。同月の売上DI(前月比で増加の企業割合から減少の企業割合を引いた値、季節調整値)は4.4で、前月比0.2ポイント上昇した。また今後3カ月の売上見通しDIは15.2で、同8.1ポイント上昇した。それぞれ15カ月連続、18カ月連続のプラス水準となった。
売上DIを6の最終需要分野別で見ると、衣生活関連、設備投資関連を除く4分野でプラス水準となった。このうち食生活関連は9.9で、同4.2ポイント上昇。乗用車関連は11.4で、同8.1ポイント上昇。建設関連、電機・電子関連はプラス水準ながら前月から低下した。
今後3カ月の売上見通しDIは、衣生活関連を除く5分野でプラス水準となった。乗用車関連が同12.4ポイント増の30.0と高い伸びを示している。食生活関連は2.2で、同5.9ポイントの低下。
調査は5月中旬、三大都市圏の同公庫取引先900社に実施。649社から有効回答を得た。