日本政策金融公庫はこのほど、中小企業景況調査の11月分を公表した。同月の中小企業の売上DIはマイナス6.3で、前月比9.1ポイント増も24カ月連続のマイナス圏となった。今後3カ月の売上見通しDIは7.3ポイント増のマイナス5.8と、23カ月連続のマイナス圏だった。
売上DIは前月比で売り上げが増加の企業割合から減少の企業割合を引いた値(季節調整値)。
6の最終需要分野別では全てがマイナス圏も、設備投資関連、電機・電子関連、衣生活関連の3分野でマイナス幅が縮小した。建設関連、乗用車関連、食生活関連はマイナス幅が拡大した。
売上見通しDI(過去3カ月の実績比で増加の企業割合から減少の企業割合を引いた値、季節調整値)は、乗用車関連が3カ月連続のプラス圏となった。ほかは食生活関連を除き、マイナス幅が縮小した。
調査は11月中旬、三大都市圏の同公庫取引先900社に実施。このうち622社から有効回答を得た。