日本政策金融公庫はこのほど、中小企業景況調査の6月分を公表した。同月の中小企業の売上DIは前月比0.5ポイント増のマイナス46.0で、19カ月連続でマイナス圏となったが、わずかながら上昇した。今後3カ月の売上見通しDIは同10.4ポイント増のマイナス52.3で、18カ月連続のマイナス圏となったものの、前月から大きく上昇した。
売上DIは、前月比で売り上げが増加の企業割合から減少の企業割合を引いた値(季節調整値)。
6の最終需要分野別では、衣生活関連(同16.1ポイント増のマイナス56.3)、食生活関連(同7.8ポイント増のマイナス41.5)、建設関連(同7.7ポイント増のマイナス35.5)などの分野で上昇した。
売上見通しDIも、衣生活関連(同42.5ポイント増のマイナス33.7)、食生活関連(同26.1ポイント増のマイナス38.2)、建設関連(同13.8ポイント増のマイナス45.0)、電機・電子関連(同9.4ポイント増のマイナス56.2)など、厳しいながらも回復の兆しが見られた。
調査は6月中旬、三大都市圏の同公庫取引先900社に実施。このうち631社から有効回答を得た。