円高による中部地域への外国人観光客の減少を食い止めようと中部運輸局は「ビジット中部緊急キャンペーン」を展開している。緊急キャンペーン用の共通ロゴ作成、PRチラシの作成・配布、ウェブを活用した新たなチャネルでの情報発信など、あの手この手で中部観光を促す。
ターゲットは「景気動向の影響を比較的受けにくい層を重点とした個人客」(国際観光課)で、冬から春先の観光魅力を集中的にアピールする。
ロゴは中部地方が日本の中心に位置するという意味を込め、日の丸の中心に中部地方のシルエット(人が走るイメージ)を配置し、表現。このロゴを付けたPRチラシをターゲットとなる外客用の言語で作ることを呼びかけたところ、「中部5県の自治体や観光協会23団体が参加した」(同)と言う。
PRチラシは日本政府観光局(JNTO)や日本観光協会、空港、駅のほか、外国人が多く立ち寄る国内外の観光関係以外の場所など、これまでにない新たなチャネルを開拓して配布する。企業についてはトヨタや中部電力などが協力し、海外事務所にチラシを配った。また、名古屋や高山市内の宿泊施設、産業観光博物館などにも置いた。