中部・北陸地方を中心とする観光ルート「昇龍道」に外国人旅行者を呼び込むプロジェクトの一環で、国土交通省中部運輸局などはこのほど、台湾の旅行会社などを招請し、レンタカーを使って観光スポットを巡る昇龍道の旅を体験してもらった。旅行商品の造成や情報発信を期待。台湾からの個人客の誘致につなげたい考えだ。
招請事業の主催は、中部運輸局、中部国際空港利用促進協議会、三重県、中日本高速道路(NEXCO中日本)。今月13〜17日の4泊5日の日程で、台湾の旅行会社や人気ブログの作者など11人を招待した。
中部国際空港を起点に、レンタカーで伊勢湾の観光スポットを巡るコースを提案。名古屋市では名古屋城見学やショッピング、三重県では伊賀市で忍者体験、伊勢市で伊勢神宮の見学、鳥羽市では海女小屋を訪問した。
移動には高速道路を割安、定額で利用できるNEXCO中日本の訪日外国人向けのパスを紹介。指定のレンタカー会社から提供されるETCカードを使ったサービスで、今年は11月14日までが対象期間になっている。
昇龍道プロジェクトの一環で提供している昇龍道ウエルカムカードの利便性もアピール。宿泊施設や観光施設、交通機関で提示すると、料金割引などの特典が受けられるカード。現在420以上の店舗・施設が特典を提供している。
タイの旅行番組 撮影を受け入れ
レンタカーで伊勢湾を巡るコースはタイにもPRしている。タイの人気旅行番組の撮影を今月9〜14日に受け入れた。番組のテーマは「Fly and Drive」で、8月に現地で放送される予定。8月にはバンコクで開かれるタイ国際旅行フェアに昇龍道のブースを出展し、情報発信を通じて訪日旅行需要を喚起する。