観光庁が18日に発表した10年度の主要旅行業61社の旅行取扱状況(速報)は、総取扱額が前年比2.9%増の5兆9303億7289万円だった。内訳は、国内旅行が同2.1%減の3兆6648億5283万円、海外旅行が同12.1%増の2兆2013億4762万円、外国人旅行が同19.0%増の641億7245万円だった。総取扱額が09年度実績を上回ったのは、61社中38社。10年度から取扱額の公表を始めた楽天トラベルは総取扱額では7位だったが、国内旅行取扱額では日本旅行(09年度3位)、近畿日本ツーリスト(KNT、同2位)を抑えて2位となった。
国内旅行分野で前年実績を超えたのは、56社中15社。取扱額上位10社では、2位の楽天トラベルが唯一の2ケタ増。順位は日本旅行とKNTが逆転したほか、JTB首都圏(09年度4位)とANAセールス(同5位)、ジャルツアーズ(同8位)とJTB西日本(同10位)がの順位が逆転した。
海外旅行は取り扱い59社中55社が前年実績を超え、前年の落ち込みを回復した1年であることを示した。
外国人旅行は取り扱い39社中26社が前年実績を超えた。前年を上回った事業者のほぼ全社が2ケタ増と大きく伸ばしており、外国人旅行分野の伸長が分かる結果だった。
旅行商品ブランドの取扱状況は、総取扱額が同1.0%増の1兆5908億1302万円。このうち国内旅行は、同4.4%減の8927億4286万円、海外旅行は同8.8%増の6942億6598万円、外国人旅行は同16.5%増の38億419万円。
旅行商品ブランドの取扱人数は、同3.0%減の4126万1502人。内訳は、国内旅行が同3.1%減の3670万668人、海外旅行が同3.2%減の438万3817人、外国人旅行が同14.0%増の17万7017人。