鉄道旅客協会が1日発表した、主要旅行業12社の今年3月の旅行販売概況は、総取扱額が前年同月比35.7%増の2654億1119万円だった。昨年3月に発生した東日本大震災やそれに伴う原発事故関連の影響、風評被害による需要低迷もあり、昨年対比では大幅増。2010年度比では、1.2%増とわずかながら上回った。
取扱高の内訳は、国内旅行が前年比同45.8%増の1519億6298万円、海外旅行が同23.0%増の1077億768万円、外国人旅行が同72.4%増の42億4970万円、その他が同14.7%増の14億9082万円で、いずれも昨年の需要激減により前年比2ケタ増となった。
2010年度比でみると、国内旅行は同4.0%減、海外旅行が同9.3%増、外国人旅行は同1.2%増、その他が同11.1%増で、国内旅行のみ、2010年実績を割り込んでいる。
総取扱額は全社が前年比増。国内、海外両分野とも全社が前年を上回った。外国人旅行は、取り扱い11社中、阪急交通社を除く9社が前年超えした。その他分野は、取り扱い8社中3社が前年超え。前年を上回った近畿日本ツーリスト、名鉄観光サービス、農協観光ともに2ケタ増だった。