観光庁が12月8日に発表した2011年10月の主要旅行業58社の旅行取扱状況(速報)は、総取扱額が前年同月比1.6%増の5863億7873万円だった。3カ月連続の前年実績超え。このうち国内旅行は3764億7663万円、同0.5%増。海外旅行は同4.7%増の2036億6308万円、3カ月連続で前年超えした。外国人旅行は同20.8%減の62億3902万円、8カ月連続で前年を下回った。
国内旅行は取り扱い54社中27社が前年の取扱額を超えた。「全国ベースでは回復基調」と観光産業課。海外旅行は57社のうち前年超えは38社で、前月よりも5社増加。外国人旅行は原発事故の影響により依然前年を2割程度下回っているが、「減少幅は縮小傾向」(同)。取り扱い38社中14社が前年を超えた。
募集型企画旅行は、総取扱額が前年同月比1.7%増の1436億828万円。このうち海外旅行は同10.8%増、673億7188万円で2ケタの伸びとなったが、国内旅行は同4.9%減の759億8250万円、外国人旅行は同39.9%減の2億5391万円で前年割れした。
募集型企画旅行の総取扱人数は、同4.8%減の332万8940人だった。内訳は、国内旅行が同5.6%減の295万1297人、海外旅行が同4.4%増の36万5818人、外国人旅行が同38.9%減の1万1825人。