カンデオ・ホスピタリティ・マネジメント(東京都港区)は東急リバブル(同渋谷区)のプロジェクトマネジメントのもと、複合施設「TERRACE87(テラスハチナナ)」(熊本市)の核テナントとして「カンデオホテルズ熊本新市街」を7月10日に開業した。同社の九州の旗艦店として、ワーケーションや観光など、さまざまな需要に広く対応する。
同館は、熊本市が推進する「まちなか再生プロジェクト」の第1号として民間事業が「高さ基準の特例承認」を受けた初の事例となる。TERRACE87の3階から12階までで、380室を有する。ガラス天板のデスクを中央に配置し、ワークタイムの機能性を重視した「ビジネスデスクダブル」(17平方メートル)や、シモンズ製のシングルベッド4台と、ベッドとしても利用できる小上がりソファを備え、大人4人と添い寝の子ども4人での宿泊が可能な「デラックスフォース」(46平方メートル)など、多様なニーズに応える全13タイプの客室を用意した。
最上階の12階にあるスカイスパ(露天風呂エリア)には、同社初となるオートロウリュ式のサウナ室を配置。展望露天風呂、サウナ、水風呂、外気浴を繰り返し行える環境を整備した。同社がこだわりを見せる朝食では、熊本県に伝わる郷土料理「だご汁」、日本一大きいといわれる熊本の地鶏「天草大王」を使用しただしスープなど、同館ならではのメニューも提供する。
同社は今回の開業で全国24施設、4615室の展開となり、8月には「カンデオホテルズ宇都宮」(宇都宮市)、24年夏までに同社最大の国際級施設「カンデオホテルズ堂島浜」(大阪市北区)の開業を予定している。
ビジネスデスクダブル
ロウリュウサウナ