九州観光推進機構(石原進会長)と福岡県商工会議所連合会(礒山誠二会長)、ぐるなび(久保征一郎社長)は8日、九州の観光と食の振興を図るため、「地域共同事業に関する包括連携協定」を締結した。ぐるなびは「九州の、7県をまたいでの協定は全国でも初の取り組み」という。
九州各県の食を通じて観光の活性化を促進するのが狙いで、「3者が連携を組むことで、さらなる外国人へのサービスの強化と情発信を行う」としている。
協定の柱は、(1)レストランにおける外国人受け入れ環境づくり(2)外国人に向けた食を通じた九州の魅力発信(3)国内外の観光客誘致のための食情報の発信—など。
(1)については、多言語対応のウェブページ「ぐるなび外国語版」の構築、情報発信により、各県の飲食店における外国人受け入れ環境づくりを促進するほか、飲食店を対象にしたインバウンド対策セミナーを開催する。
(2)では、「九州旅ネット(英語版)」とぐるなび外国語版を相互リンクさせ、7県の観光資源情報と食情報を発信する。
また、(3)については今年夏ごろをめどに福岡、熊本、鹿児島のぐるなび加盟飲食店で「ジャパン・レストラン・ウイークin九州」を実施する。
協定書を掲げる九州観光推進機構の石原会長(右)ら