九州7県による合同の修学旅行説明会がこのほど、東京のアルカディア市ヶ谷(私学会館)で開かれた。主催は九州観光推進機構。首都圏の中学校、高校の担当教諭、旅行会社の修学旅行担当者らが出席した。推進機構や各県から、環境学習などを盛り込んだエリア別のモデルコースや体験メニュー、最新の観光素材などが紹介された。
説明会では、同機構の大江英夫事業本部長が「九州の観光振興にとって、修学旅行の誘致は大きな柱の一つだ。環境学習や平和学習などのテーマをアピールしたい」とあいさつした。
モデルコースの事例として、長崎・佐賀2泊3日のコースでは、平和公園・長崎原爆資料館などでの平和学習に加え、長崎・北松浦半島での農林漁業体験を提案。鹿児島・熊本2泊3日のコースには、熊本・水俣市で水俣病や環境に配慮した都市づくりの学習、鹿児島・維新ふるさと館での幕末〜明治維新の歴史学習などが盛り込まれている。
中学と高校計2校から修学旅行の事例発表もあった。東京都の板橋区立板橋第二中学校の吉田傳男教諭は、九州を修学旅行地に選ぶ理由として、平和や歴史文化、自然災害、農業漁業など多様なテーマで体験学習が可能な点を指摘し、「生徒だけでなく、保護者からの評判もいい」と話した。
東京都内で開かれた