東京オリンピック(五輪)が7月23日開幕した。聖火リレーの到着式は同日、東京都庁で行われ、最終ランナーを務めた歌舞伎俳優の中村勘九郎さんが聖火皿に火をともした。
点火セレモニーでは無観客の中、新宿区の聖火ランナー40人が、日本オリンピック委員会(JOC)の山下泰裕会長らとともにトーチキスを実施。NHK大河ドラマ「いだてん~東京オリムピック噺~」の主人公の1人で、日本人として五輪に初出場したマラソン選手、金栗四三を演じた中村さんが、同作品中さながらの足袋を履いた姿で会場内を走った後、ステージ上の聖火皿に点火した。
東京都の小池百合子知事は「全国の皆さまのおかげで、ついにこの瞬間を迎えることができた。コロナウイルス感染対策を徹底し、アスリートの皆さまが素晴らしい競技を繰り広げる大会にしたい」とあいさつ。直後には航空自衛隊のブルーインパルスが、青、黄、黒、緑、赤の五輪カラーのスモークを引きながら上空を飛行した。
聖火リレーは3月25日に福島県をスタートし、移動日を含め121日間実施され、1万人を超えるランナーが参加した。
最終ランナーの中村勘九郎さん(左)と東京都の小池百合子知事