JTBは18日、京都を訪問する中学生、高校生を対象とし、伝統産業を継承する人々の中から「10代のうちに出会ってほしい人々」を厳選し、その工房などを訪問する、探究型の修学旅行プログラムを発売した。一般的な伝統体験学習プログラムとは一線を画し、選りすぐりの伝統継承者との「出会い」と「対話」に全ての時間を費やす。
新商品は「『伝統』と『革新』に出逢う旅~五感で体感する探究型プログラム~」。次世代に日本の伝統をつなぐ仕組みを創出する株式会社「和(あ)える」と共同開発した。
プログラムを通じ、子供たちは、伝統を未来へつなぐ人々の「生き様が反映された営み」を五感で体感し、伝統を守りつつも新たな挑戦をし続け、強い信念をもって変化の時代を生き抜く姿に触れる。伝統に対する新たな認識を得て、その魅力を自らの言葉で語ることができるようになり、自身の生き方や在り方について考えるきっかけになるプログラム。
例えば、仏像の彫刻、修復などを手掛ける人や、手描京友禅の商品製作・販売を行う人などを訪問する。
受入数は初年度12校2千人、3カ年で92校1万5千人を目指す。修学旅行生が多く伝統産業が盛んな奈良など他地域でも展開し、本質的な社会課題の解決や地域活性化にも取り組む。