
パンフレット
古来多くの貴族や文化人に愛され、芸術家たちが優れた作品を生み出す源泉となった京都・嵐山に10月1日、新たな美術館「福田美術館」(京都市右京区)が開館した。コンセプトは「100年続く美術館」。現代まで受け継がれてきた日本文化を次世代に伝え、さらなる発展へとつながる美術館を目指す。開館日からは開館記念として「福美コレクション展」を開催している。
福田美術館は、竹久夢二のコレクションをはじめ、江戸時代から近代にかけての主要な日本画家の作品で構成されるコレクション約1500点を有する。京都画壇を中心に、「たとえ美術に詳しくない方が見ても、感動を覚えるような」作品をそろえる。
福美コレクション展は、会期を1期、2期に分け、俵屋宗達など琳派、狩野山雪など狩野派、円山応挙などの四条円山派など江戸時代の絵画から、竹内栖鳳、上村松園など明治以降に活躍した画家たちの名品約80点を公開する。1期は11月18日まで。2期は、11月20日から来年1月13日まで。
「初公開の狩野探幽筆『雲龍図』や、約80年前に公開されたきり行方不明だった木島櫻谷『駅路之春』、橋本関雪『後醍醐帝』など、幻の大作はぜひ見てほしい」と同館。