京都観光推進協議会は9日、修学旅行生と京都府民の安全、安心の確保に資することを目的に、ガイドライン「新しい修学旅行『京都スタイル』~京都発ウィズコロナ社会での安心・安全なおもてなし~(第2版)」を発行した。新型コロナウイルスの基礎知識や京都の安全、安心の受け入れ体制、京都を訪れる学校への依頼事項などをまとめた第1版(7月発行)の内容に加え、これまで実施してきた新型コロナウイルス関連の具体的な取り組みも盛り込んだ。
第2版で追加された内容の一つは、京都に滞在中の修学旅行生に関する相談を受ける「きょうと修学旅行生専用24時間感染電話相談の設置」(8月開始)。新型コロナウイルスの感染疑いが生じた場合に、健康上の相談や医療機関の紹介を行う。修学旅行前の相談は「修学旅行専用電話相談窓口」で対応している。
京都滞在中、修学旅行生に感染疑いが生じた場合の対応フローも新たに掲載。相談電話、医療機関の受診や、検査が必要と判断された場合の抗原検査の実施などの流れについて示した。
第2版のガイドラインは、全国の都道府県と指定都市の教育委員会や大手旅行業者に送付するとともに、京都観光推進協議会が運営するホームページ「きょうと修学旅行ナビ」で発信している。
京都市によると、京都を訪れる修学旅行生は、新型コロナウイルス感染症の影響で7月ごろまでゼロだったが、8月のお盆明けから徐々に回復。8月下旬から9月末まで約200校・約2万5千人が来訪した。「10月以降は9月以上に増えていく見込み」という。