京都市が発表した2016年(平成28年)「京都観光総合調査」によると、16年の観光客数は5522万人だった。前年比2・9%減だが、「3年連続で5500万人台を維持した」としている。近郊からの日帰り客の減少が響いた。
宿泊客数(無許可民泊施設での宿泊者は含まない)は堅調な宿泊需要と施設の増加が奏功、同3・9%増の1415万人となり、過去最高を記録した。ちなみに、市では無許可民泊宿泊者は110万人ほどと推計している。
一方、外国人宿泊者数は同0・6%増の318万人でこちらも過去最高に。国・地域別では中国が74万4千人と最も多く、次いで台湾の62万1千人、アメリカの32万6千人の順。
修学旅行生は同1・1%増の110万5千人。市の修学旅行生全体に占める割合(シェア)は33・3%となっており、「中でも中学生は約3人に2人が京都に来ている」という。
観光消費額は同11・9%増の1兆862億円と初めて1兆円を突破。「20年の目標を4年前倒しで達成した」。日本人観光客の1人当たり観光消費額単価は約2500円増え、特に宿泊代、飲食費、買い物代の単価か増加した。